インフルエンザの仕組みと処方される薬の効果

インフルエンザは、A型とB型、C型の3種類の型に分類され、A型とB型は人間に感染するとされています。

インフルエンザA型は、亜型の殆どが野鳥から発見され人だけで無く鳥や豚、馬などにも感染するとされ、11月頃から年明けの1月末に流行するケースが多く、症状としては38度を超える突然の高熱や関節痛、頭痛、嘔吐などの症状があらわれるので、名医による診断を早く受ける必要があります。

インフルエンザは、ウイルス表面に10nm程度の長さの血球凝集素と呼ばれるヘマグルチニンとノイラミニダーゼとよばれる2種類のスパイクが存在しており、16種類のヘマグルチニンHAと9種類のノイラミニダーゼNAの組み合わせにより理論上144種類のA型ウイルスが存在するとされています。

インフルエンザウイルスは、8つのセグメントで構成されている一本鎖のマイナス鎖RNAであり、各セグメントのエンベロープ内部のNP蛋白とよばれる核タンパク質のヌクレオカプシドの片端に結合しているRNA依存RNAポリメラーゼの作用により感染細胞内で脱殻が行われ、mRNAの合成やウイルス遺伝子の複製が行われます。

感染細胞内で爆発的に増殖したインフルエンザウイルスは、ノイラミニダーゼのサポートにより感染細胞から遊離し、胎内で感染域を拡大します。

名医が処方するノイラミニダーゼ阻害薬は、ノイラミニダーゼを阻害する事により感染細胞内で増殖したインフルエンザウイルスの遊離を抑制し、発症の遅延や症状を緩和する効果を示します。

ノイラミニダーゼ阻害薬には、ウイルス自体を死滅させる作用が無い為に、頭痛や発熱などに対しては鎮痛剤や解熱剤による対症療法が必要となりますが、子供への解熱薬の投与に関しては名医の指示に従う必要があります。

インフルエンザの発熱に対して市販薬を使用する際には、ジクロフェナクナトリウム系やメフェナム酸系、サリチル酸系、アスピリン系の解熱薬はインフルエンザ脳症の発症をリスクを高めるので、アセトアミノフェン系やイブフロフェン系の解熱薬の使用が望ましいとされていますが、子供に投与する場合は念の為に名医の診察を受けるべきです。

又、エボラ出血熱に有効とされ世界の注目を集めるRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤は、RNA依存RNAポリメラーゼの作用を阻害する事により、感染細胞内での正常なmRNAの合成やウイルス遺伝子の複製を抑制し、ウイルス自体の増殖を抑える効果を示します。

しかし、この医薬品は、パンデミック時にノイラミニダーゼ阻害薬の効果が認められ無い時に限りと言う条件があるので、名医でも自由に処方出来ない医薬品とされています。